走ったといっても僅か数kmなのでまだまだ試走レベル。
それでもリカンベント・トライクという乗り物について、かなり色んな事がつかめてきた。
まずどーでもいい系の話として、秋田の冬を走るにはやはりマッドガードは必要だった(爆)。
交通量のお陰でシャーベットと化した国道を突っ走ると、おっさんの上だけに雨が降り続ける。
んでビンディングも必須。
これはロードでも付けてない人が結構いて驚くけど、物凄く人生損してると思う。
交通量の多い国道を走ってみて、一番ロードとの違いを感じたのは周囲の自動車の対応。
どれほどマナーを守って走っていても、ロードであれば日に何度かは幅寄せされ、ヒヤッとさせられる事があるので、自分の命を守るためには法規を無視して真ん中を走らなければならない。
ところがリカトラは幅寄せされない。法規通りに道路の左端を走っていても、縁石に押し付けようとしてくる輩がいないのは大きな発見だった。
走行時に専有している車幅は2〜30cmしか違わないのだが、ドライバーの目にはその存在感からトラクターくらいには写っているのだと推測する。
これはメリットであると同時に、少々居心地の悪さも感じる事態だ。
「中国の汚染がぁー」と大合唱しているこのご時世、法律的に道徳的にも道理はコチラにあるはずなのだけれど、そこはアレ、この国は民主主義を採用しているので、道理よりも多数決に軍配が上がる。
んでおっさんは極めて少数派である事を十二分に自覚しているし、環境問題に配慮して乗り物を選んでいるわけでも無いので「抜くべきか抜かざるべきか、そもそもアレは何なのだ?車道を走って良い物なのか?」と、悩み悶えるドライバーの皆さんを思うと心が痛む。
が、しかし、駆動補助機付自転車としての法の枠組みを尊守しつつ、おっさんの貧脚で30kgの巨体をガソリン車並に巡行させられるわけもなく。
いっそ「アシストは廃案、デカいモーターでナンバー取るか?」とかも思ってしまうわけですが、それはそれで貧しさとか世間とかそういうものに負けてしまったようなどうにもスッキリしないアレなわけで。
むぉぉぉぉぉぉぉヽ(>。<)ノ
まず乗り物として考えた場合、ロードバイクほどには『自分の力だけで走る!』感が得られない乗り物なんですよ。
これはイケイケなローディーの感覚からいくとデメリットでしか無いわけですが、裏を返せばそれだけ快適な乗り物という事で、その感覚はアシストOFFでも覆りません。そして余分と思えたサスですが、これが思いのほか良い感触。
ハンドル固定のiPhoneで撮った動画からもわかるように、サスのないフロントからの振動はかなりのもの、ところがサスの上に乗っかったシートに凭れて走っている分には、呑気にsolo flight咥えたまんま行けちゃいます。
ここは嬉しい誤算ですね。
片道50kmの山越え通勤を想定したこの企画的に、乗り心地という面では既に合格点の予感。
今の巡行が30km/h程度だと思うので、このままの車体でも40〜45km/hくらいまでは乗り心地を維持できるでしょう。
そして周囲のドライバーさん達に申し訳なさを感じず走るには60km/hあたりの巡行が最低基準。
これは自転車という規格の中では無理ですね。
できたらツールでジャージ着れちゃいます。
なんていうかまとまりの無いダラダラした文章になってるでしょ?
おっさん自身、このあたりのコンセプトがどうも整理しきれてないんザマス( ̄^ ̄ゞ
このブログ自体、書くことで整理しようという試みなわけでwwwww
んで整理できてきた。
一つ。周囲の都合を気にするんなら、ハナから田舎で自転車なんか乗んなっ!
一つ。汗かきたいのか移動手段なのかハッキリしろ!
一つ。乗りたいのか売りたいのかもハッキリしろ!
いやぁ、おっさん潔さが足りてませんでしたね。
危ない危ない。
車両メーカーの内部でも、ガソリン車に関わってない部署に発言権が無い時代は去年で終わったわけで、10年待てばスマート・モビリティー全盛の世、堂々と乗りたいものに乗って行くっす!
んで最終的にはリカトラじゃなく、やっぱロードで山越え往復100kmくらいはこなせる体に戻したいんですね、きっと。だから小意地を張って人力にこだわってる訳で。それが実現できるか否かはまた別の問題で、『三十歳過ぎたら男は自転車』っていうアレです。
若い頃と違ってここで楽したら二度と戻れないっていうか。
偏屈を貫いて墓に入るには必要な事っす( ̄^ ̄ゞ
乗りたいのか売りたいのかは重要なポイント。
中華ビルダーのモデルが及第点に達したのを感じて、いつものノリで突っ込んでますが、根底にあるのは「自動車よりもイカス乗り物で通勤したい!」という、通勤自体をアミューズメントにしよう大作戦!
販売をメインに考えると価格帯的に中国製を採用しないわけには行かないですが、そこに拘るのはやめちゃいまそ。
今現在の2大要求、ステアリング精度と軽量化。
この二つに関して今のビルダーではロードの感覚で合格点に達しないと判断した場合700かVortexを贅沢にもベース車にして考えうる最上って奴をやっちゃいまそ。
Windcheetahはいまいちズキューンと来なかったので無し。
これでおっさんの欲求が満たされない場合『そんなものは地上に無いっ!』って事になるのでさっくり捨ててナンバー取得モデルに注力できるし。
いやぁ、なんかスッキリしたな。
これでβ2へ向けての改修要件洗い出しもピントが絞れる。
ラーメンとか食べに行っちゃおうかなー。