えー、自転車用のシューズのお話です。
サッカーにスパイクがあるように、自転車にもビンディング・シューズがあるわけです。
端的に、ペダルにシューズを固定する系のアレでござーます。
始めたての頃は
「ペダルに足を固定とか怖すぎ!∑( ̄[] ̄;)」
とか思うわけですが、慣れてしまえばむしろ
「シューズ無しじゃ怖くて踏めないっしょ?」
と、真逆の感覚になってしまうくらいの必須アイテム。
んでもってこのビンディング・シューズには規格が4種類くらいあるんだけど、基本的にはシマノのMTB用規格「SPD」と同じくシマノのロード用規格「SPD-SL」の2種類だけ抑えておけばOK。
SLのクリートはデカくて3点留めで、SPDのクリートはちっさくて2点留め。
ロードのシューズは軽くて硬いので、SLで歩くとペンギンみたいになる。
対してSPDは荒地を歩けるようにスパイクが付いてたりするものも多く、比較的歩きやすいんだけど、やっぱちょと重いアルネ。
おっさんは都内のアシとしてロードに乗り始めたので、シューズはSPD一筋。
そしてリカンベント・トライクに乗り始めてからは更に異色のSPDサンダルなるものを履いてまフ。
雨や雪でもSPDサンダル。
防水っぽいシューズでもどのみち濡れるので「乾くのが早い」って方向に振った方が結果快適だったゆえー。
で、愛用のSPDサンダルはKEENのArroyoPedalで片足541g。
リカトラなら気にならないんだけど、たまにロードに乗ると重いので、ロードの時は10年前に買ったadidasのDURANGOを修理しながらずーっと履いてたんだけど、遂に手の施しようがなくなった。
すげーいぃシューズだった。
はい、ここからようやっと本題。
DURANGOの後継者を求め、ネットの大海原を彷徨う事になったおっさん、そこそこ軽くて変わったのをご所望。
されどなんかこうぐぐっとくるタマが無いわけですよ。
見た目イケてるSPDはオシャレメーカーの奴で妙に重いし。
んでここはもうアレしかあるまいと、中国大陸まで探索範囲を拡大、ピコーンと来てポチったのは3週間前の事。
ハイ、届きました。見た目は期待以上。
びっくりするくらい堅牢な緩衝材でパッケージングされています。
乱暴な中国の輸送事情を認めた上でおれっちの製品は「そーいうんじゃないんだ!」という主張があらわれてますな。
有名ブランドの一文字違いというメーカーが乱立する中、堂々と中国メーカーである事を主張する『Tiebao』というブランド名からも「ちょっと違うぜ」感が漂います。
316g
いい線いってるんじゃないでしょうかぁ〜〜〜〜?
毎分90回転させる靴の重量が225g軽くなると言う事は、1時間で1.2トン、6時間のライドで実に7.2トン軽くなる!という謎計算とかしちゃいたくなる勢いであります!
なんとソールがSPDとSL両対応なんですね〜。
DURANGOに付けっぱだったクリートを取り外し、そそくさとR1407に装着します。
なるほど…歩きにくい(T T)。
MTBシューズのDURANGOや「山遊びサンダルにクリート付けちゃいました〜」のArroyoPedalと違い、自転車から降りない事が前提のR1407、屋外ならまだしもコンビニとか入ると完全にペンギンです!
まぁ目的は7.2tの軽量化なので問題ナッスィング(古っ。
とりあえず2日かけて200kmほどテスト・ライド。内側のソールは緩衝材が入っており、中敷きなど別途用意しなくてもソフトな履きごこちで、壁面もソフトな感触。
にも関わらず剛性はしっかりしており、捻れて力が逃げるような事もなく、硬質な外側ソールが無駄なくペダルにエネルギーを伝えています。
初っ端、横幅の広いおっさんの足には僅かに締め付けがキツかったものの、200kmの慣らしを終える頃にはかなりしっくり。
えぇまぁ
「価値ある59ドル(爆安wwwww)」だったんじゃないでそーか?
っていうか最近の中国製品はマジ侮れないのが増えてきましたね。
勿論『安定の中華クォリティー』も健在なわけですが。
そして期待されたオチも何も無く、大変良いお買い物に終わってしまったシューズ編、次回は「見せてもらおうか、中国のサイクル・ヘルメットの性能とやらお!?」という流れでいってみたいかなと思います。