Trike-eX ミニカー登録仕様、たぶんこの値段!?

えー、どうもです。
7月中に発売開始の予定でしたが、例によって遅れ中です。(*/∇\*)きゃー
主に価格と売り方が決まらない!
とりあえず慣れ親しんだニンク式で作ってはみたものの、よく考えたらコレ、資材だけ買ってDIYだと会社として利益ないじゃん∑( ̄[] ̄;)

っていうかそもそもこういう原価的なものを公開してしまうっていうのはどうなんでそね?
DIYする方向の人には作業時間の目安になっていいかな的なノリだったんですが、こうして書き終わってまとめているとホントにこの時間で仕上がるのか?的な。
まぁ何はともあれご覧の通り、正式リリースに際してコレより高くなる事はあっても安くなる余地の無い状況ではござります。( ▼ー▼)y-~~

そしてお問い合わせ頂いた夏のリカトラ・セール。
ミニカー仕様リリースと同時にやりますよ〜とかゆってましたが、こっちが遅れているため一緒に遅れてます。
ごめんなさいm(_ _)m
遅れているけど約束したのでやりますです。
たぶんあと1週間、長くともお盆中には多少グダグダでもリリースしちゃいますので、今少しお待ち下さいです。

主なパッケージング

項目補足一式
完成車(標準)20Ah 常用充電器¥449,984
DIYキット(標準)ステアリングパーツの溶接補強工賃が含まれます¥372,659
既存車両電動化キット(標準)補強パーツはプーリーとリアエンドのみ供給¥201,980
完成車(ロングレンジ)20Ah+40Ah 常用・急速充電器各1点¥610,784
DIYキット(ロングレンジ)ステアリングパーツの溶接補強工賃が含まれます¥533,459
既存車両電動化キット(ロングレンジ)補強パーツはプーリーとリアエンドのみ供給¥362,780
「作るのめんどいから完成車・資材だけ買ってDIY・車体はあるから部品だけ売って」の3つのニーズに20Ahのバッテリーと60Ah(40+20)のMAX搭載の都合6パターンの費用モデルです。
バッテリーは後で追加できるよう、2系統のコネクタと切替スイッチが標準になっていますので、すぐにロングライドに出る予定が無いのなら、20Ahの標準でも充分かと思います。
そして一般の車屋さんのように「納車手数料が10万円で〜」とかは言い出しませんが、送料は別途必要になると思います。

諸々の仔細は以下の通り。

ベース車両

項目補足資材作業時間工賃合計
Trike-X電動化専用素体¥109,579180min¥18,000¥127,759
RDDeore 9s¥5,00060min¥6,000¥11,060
シフターダイヤコンペ¥7,00020min¥2,000¥9,020
ブレーキM395¥8,50030min¥3,000¥11,530
フェンダー前縫製含む¥15,00030min¥3,000¥18,030
フェンダー後ヘッドレスト台座込み(縫製含む)¥12,00015min¥1,500¥13,515
タイヤ20インチ2本、26インチ1本¥5,00045min¥4,500¥9,545
Vブレーキサイドブレーキ用¥2,00015min¥1,500¥3,515
溶接補強ステアリング左右¥60060min¥6,000¥6,660
プーリーイマオ ガイドローラー・セット¥2,88030min¥3,000¥5,910
リアエンド補強ワッシャー穴あけ加工¥30010min¥1,000¥1,310
総計全て依頼した場合の合計費用¥167,859495min¥49,500¥217,854
Performer社のTrike-Xを電気自動車として運用するに耐えうる構成にするためのカスタマイズです。
是非にとの事であれば他のベース車両への実装も行いますが、自転車と自動車では様々な部位でかかる負荷が段違い、自転車としてはより高級なリカンベント・トライクであってもこの速度域で運用するには貧弱過ぎるという場合もありますし、車両そのものは頑強であってもサスペンションが無い事で装備・人間双方にダメージがかかり過ぎるというような事もあり、様々な理由からこの車種が採用となった事にご留意下さい。

ディレイラー、僕自身は10sを使用していますが、いずれ9sに変更しようと考えています。
理由は耐久性とランニングコスト。
チェーンとスプロケットはタイヤに次ぐ消耗品で、リカンベント・トライクは一般自転車用のチェーン3本を繋ぎ合わせて使うためコストも3倍。
そして自転車であれば3~5,000kmの交換時期というのはなかなか来ないものですが、この乗り物はついつい走ってしまうのであっという間に5,000kmに到達してしまいます。
そして10枚も無くとも使うのは基本的に下2枚と上3枚程度ですので、9sどころか実際には7sでも良いくらいなのですが、入手性なども加味して9枚を推奨します。(勿論お差額で上位グレード採用もOKですが、あまりメリットを感じません。)

前後のフェンダーは基本的に自転車用をそのままでは使えません。
500〜1kWと言えばカンチェラーラが憑依して走るようなものですから、空気抵抗が全く異なる世界。(壊れるだけでは無くハンドリング、高速走行に異常をきたします。)
本構成ではショートステムと切り落としたドロップハンドルを骨組みに幌式の前輪フェンダーと、TTバーに泥除けを組み合わせたヘッドレスト一体型の後輪フェンダーを採用しています。
まだまだブラッシュアップが足りていない粗野な作りですが、耐久性と走行性能に関してはクリアしています。
ヘッドレストはリカンベントなポジションに慣れるまでは違和感がありますが、ポジションが出れば最高に快適です。

タイヤは単に安価という理由では無く、おびただしい数の製品を履き潰した結果行き着いた「もっとも快適な組み合わせ」で前輪にはシンコーのSR-076、後輪にはパナのHI-ROADを採用しています。
勿論最速構成を取るのであれば他のタイヤになるのですが(特に前輪)、速いタイヤは振動が強く、サスペンションの無い前輪では特にダメージとなります。

モーター搭載でフロント・ディレイラーは無くなりますが、左のシフターはパーキング・ブレーキとして使用する後輪のVブレーキで使います。(リカンベント・トライクでは構造上、スピンの原因となる後輪のブレーキは走行に使用しません。)

ディスク・ブレーキはシマノの油圧エントリーモデルですが、このクラスでも「タイヤの回転が止まらず車体が停止しない」というような事態はまったく無く、充分な性能が確保されています。

車両そのものの補強改修箇所としては3箇所、ステアリングのタイロッドとの接合アームとプーリー、リアエンド・パーツです。
接合アームは高速走行・荒地走行などを行わなければ問題無さそうなのですが、氷の岩の上を走り回るような環境でテストしていますので、補強対象としました。
プーリーも同様に人力のみであれば問題ありませんが、モーターを使う場合工業用に変更する必要があります。
そしてなかなか問題に気づかず苦労したのがエンドパーツ。
モーターのハイパワーでチェーンを駆動させると、クイック式のエンドでは保持力が足りず、後輪軸の右側が前面にズレ、後輪左全部がVブレーキに接触します。
そして1kWオーバーでガンガン回すと最悪後輪が外れるという事態に発展しますので、これを抑えるための治具をエンドに設置します。
しかしそれでも1万5千キロ程走ったら、エンドパーツ(ハンガー)そのものを交換する必要がありますのでご注意下さい。(別途販売予定:価格未定原価$6-)

組み立てですが、難易度が高いのは溶接補強くらいのもので、これまでTrike-Xを購入されたお客様で、自転車の組み上げが初めての方であっても、組み立てられなかった方は今のところお一人も居ません。
補強3項目のみご依頼頂いて、ご自身でトライされるのも楽しみの1つかと思います。

尚、このフレームは標準では700Cや26スパイクタイヤを履けません。
ご希望の方はご相談下さい。

電動化

項目補足資材作業時間工賃合計
モーターBBS-02 48V-500W 99km/hリミット¥78,30060min¥6,000¥84,360
スイッチ搭載バッテリー2系統切替・ON/OFF 882D・ボックス・ステー・ヒューズ・ケーブル類¥9,00075min¥7,500¥16,575
防水コネクタバッテリー2基分¥2,70015min¥1,500¥4,215
総計全て依頼した場合の合計費用¥90,000150min¥15,000¥105,150
モーターはBafangのBBS-02採用です。
仔細割愛しますが、ミニカー登録クラスだとこれ以外の候補は正直ありません。
もう1ランク上の側車付き軽二輪登録という事になれば同じくBafangのBBS-HDが候補に入れられますが、いかに速くとも20Ah搭載で30分も走れないような乗り物はちょっと現実味が無くなってしまいますね。
BBS-02は定格500Wですが、ピークで1kW強の投入が可能な為、Trike-eXの最高速度は6〜70km/hです。
ワーカーホリックな僕の体力では60km/hオーバーを平地でキープできるのは数kmが限界。
日常的には40km/h付近でのんびり走ることが多くなるような乗り物です。

標準のディスプレイでも9段階の出力レベルが利用できますので、車体重量分としてアシストを150W程度に絞れば、ロードバイクの仲間とロングライドに出かけるにも過不足無く、会社に遅れそうな時は1kW投入で疾走、世界市場での販売数にも納得が行く、理想的なバランスのモーターです。

この項目はモーターの搭載と、防水コネクタ、大電流対応のスイッチBOXを搭載する工賃に関するものです。
しかしながら作業時間をご覧頂くと判るように、専門家で無ければ出来ない内容ではありません。
ハンダゴテが使えて、電気工事の際にやってはマズイ事が頭に入っている昭和のオヤジであればどなたでも出来るレベルの作業ですので『自動車を自分で作る!』というテーマで取り組んでみるのも一興かと思います。

モーター単体にしても、中国のショップから直接購入すれば為替手数料と送料を差し引いても2割くらいは安くなりますので、この項目はスルーして自分手配にする手も悪く無いかと。
但し、一度動いてしまえば高品質なこのモーターも今のところ1割付近の確率で初期不良が存在しますので、自分手配の場合は2割のコストと10%のリスクを天秤にかける必要があることにご留意下さい。

保安装置搭載

項目補足資材作業時間工賃合計
電装系コンバータ、リレー、制動灯スイッチのみ¥9,000180min¥18,000¥27,180
総計全て依頼した場合の合計費用¥9,000180min¥18,000¥27,180
ヘッドライト、ウィンカー、テールランプ、ブレーキランプ、前後部反射板、バックミラーは皆さん好みでこだわるところなので、基本的にこちらでは用意せず、お客様自身がチョイス&購入されたものを送って貰い取り付けるスタイルで行こうかと。
燈火類は電気が勿体無いのでLEDのみでヘッドライト以外はオートバイ用の12Vの機器なら基本的に問題有りませんです。
ヘッドライトはMAX60V対応の30W程度までが妥当かと。
注意点としてはブレーキランプのレンズ面積が20平方センチメートル以上、ウィンカーのレンズ面積が7平方センチメートル以上、ミラーは円形の場合直径94mm以上でその他の計上の場合は78mmの円が隠せるサイズというところになります。

バッテリー手配

項目補足一式
52V 20Ah2500mAh 18650*112本 雨天防水(コネクタも防水)マウンター¥88,800
52V 40Ah2500mAh 18650*224本 雨天防水(コネクタも防水)マウンター¥139,800
常用充電器52V用4A充電器(バッテリー寿命延命1,000回タイプ) 防水コネクタ¥11,000
急速充電器52V用14A急速充電器 20Ah/90min 防水コネクタ¥21,000
総計40Ah+20AhのMAX搭載する場合の費用¥260,600
バッテリーは『販売』という事にしてしまうと電気安全ナントカ的にかなりショボイものしか扱え無くなってしまうので、3年間のレンタル契約でちょうど3年を償却期間とし、期間満了時の返却義務が無いかわりに破損時等の交換補償も無しというやや変則的な提供方法を採用する見込みです。

人力が関わるので定量的な数字は無いのですが、20Ah搭載でメーター読み30km/hなら200km、40km/hなら80km、50km/hなら30kmという航続距離が目安になります。
バッテリーの残量は単純に『20Ahから10Ah使用したから残り10Ah』とはならず、例えば『20Ahバッテリーで5Aを出力する場合は20Ah近く使用できるが、20Aを出力する場合の実際容量は10〜13Ah程度』という『搭載容量が大きい程、大出力でも容量低下が抑えられる』法則があります。
ゆえに、こちらでカスタムビルドする20Ahバッテリーは単に10Ahバッテリーを2本積載するよりも実質容量が大きいという事になります。
更に52Vという48Vクラスで使用できる特別なビルドと長寿命用のカスタム充電器を組み合わせる事で、軽量なLiPo(LiMn)でありながら重さがネックとなるLiFePo4並の長寿命(おおよそ1,000サイクル)を実現する、スペシャルと言ってしまって問題ないバッテリーです。
行動半径が2~30km程度の方であれば20Ahで充分ですが、40Ahと20Ahを組み合わせることで最大連続航続600km程度が見込めます。
充電にかかる電気代は劣化ロスを計算に入れない単純値で20Ahあたり26円程度。
人間側がついていけるなら、東京→大阪間を70円で移動できるという計算になりますね。
最大航続は5A(250W)以下のエコモードが目安ですので、500kmを快適に走るには定格の500Wで途中で一度充電し、電気代も2倍の140円かけた方が無難です。
重量の方は防水・衝撃対策をどこまで施すかにもよりますが、20Ahで6〜7kgが目安となります。

その他のオプション

項目補足ざっくり
CycleAnalyst標準ディスプレイ併用 or 単独設置¥40,000
電流残量計CA程高機能では無いが電圧では無く使用電流量(Ah)がわかるメーター¥10,000
保安装置セットヘッドライト・ウィンカー・ミラー・テールランプ・ブレーキランプ・スイッチ類等¥15,000
ホイール・カバーホイール・カバー(3本分・指定デザインのデカール裏面貼り付け塗装含む)¥20,000
納車輸送料車両が含まれる場合のみ(離島除く)¥30,000
その他のオプションに関してはまだあまり掘り下げていないのでかなりざっくりです。
ウィンカーやミラーなど、悩みに悩んで結局決められないので「テキトーに見繕って〜」というケースや、ホイールカバーやりたいけど「プリンター持ってない〜」などなどのケースもあるかなと。
CAはこのモーターで使うには少々お高いですが、定格無視してフルパワーでガンガン走る場合には温度計がめっちゃ安心できますし、長距離ライドで正確なバッテリー残量を把握したい場合にも唯一無二のソリューションです。