トマト108日目(外科治療)

先日の豪雨でバキバキにぶち折れたトマトの皆さん

快晴続き水不足の6月とは打って変わり、ほぼ毎日降り続けの7月。
異様な湿度の高さに不快感はかなりのものですが、気温に関しては昨年のように連日40℃オーバーという事も無く、積算温度で赤くなるトマトの皆さん的には一向に食べられる気配がござーません。

実がなってから赤くなるまで時間がかかれば、それだけ糖の蓄積が進むということで、まぁいいかとか思っていたらこの始末!

雨の落下威力でトマトが折れるとかもうね、冬は豪雪、夏は熱帯雨林、秋田はホントどうなってしまったんでそーか?

ちなみにこの豪雨、窓をあけて仕事に行ってる間に降ったので、プリンタ1台にPowerbook2台が屋内水没し天に召されますた。

結構派手に折れている・・・

トマトの葉は微妙にひっかかりがあって、他の葉や茎と一度絡んだらそうそう離れません。

かといってこのまま放って置いたら、影になって陽の当たらない部分から衰弱したところに、風通しの悪さで病気が発生、悲しい最後を迎える可能性も小さくないので、一念発起で外科治療開始。

三十年くらい理科で習ったように、植物の茎は根から吸い上げた水を運ぶ導管が中心にあり、周辺は養分を運ぶ篩管で形成されています。

枝を捻って篩管だけを潰す事で、狙った果実に栄養を集中させ、ウマウマな収穫を期待する捻枝なんていう栽培技法があるくらいですから、ちこっと曲がったくらいでは「なぁに、むしろ甘くていいトマトが成る!」くらいの余裕かませるのですが、ここまで逝ってると、捨てるとこはきっぱり捨てて、リソースのムダを省く必要があります。

オペ終了の図

複雑に絡み合った枝の知恵の輪を解きほぐしながら、今咲いている花と実を生かすべく、光合成効率が下がった古めの枝からザクザク切り落とします。

次に伸ばして実を付けさせる枝を決めたら、トマトは実そのものも光合成するので、陽の当たるルートを確保すべく、邪魔な枝も遠慮なく落とします。

ちょっと強引に吊り上げたので、ところどころ裏返ってる葉っぱもありますが、一週間もすればモサモサに茂ってくるのでキニシナイ。

んでその頃になれば、助けたかったけど導管が致命傷を負っていた茎は枯れ始めるので、その段階でもう一度切除。

折れた先から切り出して水に付けておけば、そこからまた根が生えてはくるのですが、現時点で40個くらいは実がなっているので、そこまで必死に頑張らなくても良いかなと。

とりあえず、オペ完了。
はやく食いたいなぁー。