トマト39日目(定植)

初代定植器

トマトの一部を定植した。

と言っても水耕栽培なので『定植器』に移しただけ。
ネットポッド式だとこういう作業の労力は皆無に等しい。

根の生長がまだ微妙足りないので枯れる可能性も低くないが、この時期に直射日光に当てた場合と、地味に屋内で育苗継続した場合の差異を観察したかったので、8株選別して西側壁面の雨ざらしになってた定植器にスコンと入れる。

この定植機は水耕栽培にチャレンジして一番最初に作ったもので、トマトを入れるには細すぎだし、しかも水深が浅すぎてこの時期の育苗には正直向かない。

初代定植器設計の図

思えばこれ作ったときはアホのように文献読み漁って、NFTとDFTはどちらが効率がいいか?とか必死に考えたものだが、今にしてみれば色々と的はずれなことを悩みまくっていてちょっとこっ恥ずかしい。

とはいえ去年作った水耕農業用のやつは全長4m50cmとかあるので、置き場所的に無理。

まぁまだそんな暑くないし、喉乾いたら必死に根を伸ばして半分くらいは生き残るんでないかなとかいう楽観極まりない暴挙である。

まぁ枯れちゃったらもう少し根が育ってから定植の方向で( ▼ー▼)y-~~

白菜初チャレンジの様子(2011年)

そんなわけで懐かしくなって二年前の写真を引っ張り出してきた。

この頃はまだ「水で育てるってことは相当設備に気を使わないときっと腐るよね?」とかネットの情報真に受けて、ハイドロボールとか必死に買い漁っていたわけでございます。

根はこびり着くし、カビは生えるし、ろくなもんじゃ無かった(爆

『植物は土が命』という先入観を捨てるところから、水耕栽培は始まるわけです。

ざっくりと、養分や空気の貯蔵庫としての土の機能は、液体肥料によって培養液にとって変わられますから、残すところの役割は植物が倒れないための足場としての役割だけです。

おっさん方式ではこの足場は、幼苗期にはインサート(赤いスポンジの蓋)が代行し、生長が進むにつれネットポッドに根が絡みつく事で実現されて行きます。

そして水耕栽培というとすぐに
「石油から作った化学肥料なんてもっての他!」
「有機栽培最強!」
という声が高らかに聞こえ始めるわけですが、俗にいう『化学肥料』なるものが何から出来ているかちょっとグーグル先生に聞いてみれば拍子抜けすること請け合い。

っていうかそんなん調べるまでもなく、化学肥料発明以降、爆発的に世界人口が増え、寿命がぐんぐん伸びてる事実からだけでも、想像するに足るところですね。

(※確か最初の頃の化学肥料は、それまで土中バクテリアに頼るしかなかった「空気から窒素だけ取り出す」処理に成功とかそんな感じ)

とりあえず石油とかどっから出てきた話なんでしょう。
ちなみにこの『有機無農薬信仰』、日本で提唱し始めたのって科学者でも無ければ医者でもない、大昔に新聞に掲載されてたSF小説が起源だったりするわけで・・・書いてたおばちゃんがそのまま教祖様になっておいでです。

そんなこんなでおっさんの中では『有機』とか書いてる商品はそれだけで『騙す気満々』にしか見えなくなってます。
我々の常識には嘘と勘違いがいっぱいでございます。

この手のネタに脱線すると、どうも口調が嫌味ったらしくなっていけませんね。
反省反省。