バッテリーづくり(今選びうる至高のバッテリー)

仮止めした56本の18650

数カ月ぶりに自分の為のオフが取れたので、念願の自分用バッテリー新造計画を実行に移す事に( ̄ー ̄)ニヤリ

今回作るのは52Vクラスのメインバッテリー40Ahとリザーブ的に使う20Ah
しめて3kWでござーます(*/∇\*)きゃー。
セルはリチウムイオンの18650(Lipo)で、完成の暁には現在使用中のLiFePo4はお蔵入り。

「えっ、ちょっと待って?52Vクラスって何?ココで言ってることと違くない???」

えぇそうなんざます。
「電アシのバッテリーは48Vがガチ」というのは揺るがないわけですが、それは既成品選定でのお話。カスタムビルドや自作が可能な場合には、48Vモーターのギリギリ動作範囲であるLipo(LiMn)で52Vこそ至高なのであります!

このLipo-52Vの特徴は、軽くて寒さに強いLipoバッテリーにLiFePo4の専売特許である長寿命&高回転という利点を併せ持たせてしまいました的なアレなのです。

どういう事かと言うと、本来13S(S=直列)でMAX54.6V定格48.1VとなるLipoバッテリーを一段増やして14Sで構築、MAX58.8V定格51.8Vにして、コレをカスタム充電器で上限57.4〜56.7Vあたりまで絞って運用することで、充電サイクル300回のリポ寿命を、実に900〜1500まで引き延ばす事が出来るという目からウロコのオバアチャンの知恵袋なわけですよ!?
同時に定格電圧が上がることで、16SのLiFePo4に匹敵する高回転バッテリーになっちゃって涙チョチョ切れ(死語)。

「直列数増やして電圧上げても腹八分目で充電やめちゃうなら増やした容量分意味無くね?」

爆弾作ってるようにしか見えない溶接風景

わかります。おっさんもちょっとそう思いました。
所が電池というのはずっと一定の電圧で動作するわけでは無く、例えば48Vバッテリーなら満充電で54.6V、負荷と消費量に応じて次第に電圧が落ち始め、40.95VでEMPTYとするのが習わし。電動自転車という用途で考えるなら、走行開始と同時にいきなり1割くらいは電圧下がります。
この1割分を最初から充電しないだけで、寿命が3〜5倍に伸びちゃうんですね。

ではなぜ52Vバッテリーが主流にならないのか?

たぶん、みんな知らないからだと思います。
バッテリーって12の倍数で扱うのが普通だし、バッテリーを傷めないようにアプリでスマホのMAX電圧管理してる人とかめったに居ないし、メジャーじゃなきゃ売れないし、売ってないもんは買えないし。

かくいうおっさんも未だ自分のメインバッテリーは16SなLiFeで、サブは13Sのリポ。
バッテリー自体のビルドに手を出し始めて一年経って、ようやっと自分の分も最新理論になるわけです(感無量)。

そこそこよく出来たレイアウトだと思う

売ってるんならおっさんもサクッと買っちゃうんですが、マニアックな52Vはファクトリー・メイドの既成品が皆無、ショップカスタムのバッテリー・パックはどんなセル使ってるかわかったもんじゃないし、かといってパナやサンヨーの高級セルとか高すぎるし。
そんなわけで52Vは入手性が悪過ぎなんですね。
日本では電気安全なんとかが厳しいので、ウチでもどうしてもというお客様に面倒な回避手続きをアレコレした上で少量だけ提供しているにとどまります。

今回の自分用リザーブバッテリーはオキニのBottle-09型ケースに入れるのでスペースがカツカツ。
112本の18650を左右2基のケースに分割して、8本1セットで20Ahのパラレルブロックにしたものを14段直列に、左右は3.5sqのケーブルで繋ぎます。
スペースの制約的にホルダーも使えないけど、慣れたレイアウトなので電気的ロスが少なめで剛性感もそこそこ安心できる感じに仕上がります。

見た目がまんま爆弾作ってるあぶない人ですが、手元が狂うとホントに爆弾になっちゃうので要注意(*/∇\*)きゃー

昭和の1ページ

おっさんの車庫には三相動力電源とか来てないので作業場は親戚の倉庫。
「タンクトップ・マスターS級キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」とか分かる人にしかわからない謎のいぢられ方をしながらせっせと溶接しまくりました。

リカトラ関連は結構更新サボっちゃっていましたが、ハイパワーモーターを搭載する際の溶接補強箇所とかも概ねまとまり、今月中には『電動ミニカー登録モデル』のカスタムビルド受注とか始まっちゃう見込みです(ΦωΦ)フフフ…

あと今年こそ連休とって東京まで走るお?

【追伸:某夫妻様】屋外保管用耐候リカトラバッグ追加分、裁断したところで作業止まっちゃってます、ごめんなさいm(__)mなるべく早く仕上げますです。